1マイルって1円なの?ANAマイルを特典航空券に交換する際に必要なマイル数と航空券の値段から価値を検証!

あなたはマイルの価値を1マイル=1円だ
飛行機に乗らないとマイルなんて貯まらない! と思っていませんか?
どちらも答えはノーです。
マイルの価値を知らないがゆえに、損をしている可能性があります。
目次 [非表示]
マイルの価値を知って実践することで年間100万円以上得することも可能
マイルと聞いて、飛行機に乗ってもらえるやつでしょ!
自分はめったに飛行機に乗らないから関係のない話だと思われる方もいらっしゃるかもしれません。
私もつい数年まではそう思っていました。
マイルは飛行機に乗ってもらえるやつ → たまにしか乗らないから貯まらない → 自分には関係ない
そうなんです、多くの方が思うこの構図は大間違いです!
マイルの価値を知って貯めて使うことを実践することで、年間100万円以上得する可能性があります。
むしろ知らないことで、大きな損をしている可能性がありますよ。
マイルの価値を知ったうえで、貯める貯めないを判断するのをおすすめします。
私がマイルを貯めることにしたきっかけ
マイルを貯めてみようと思ったときは、貯め方も価値も知りませんでした。
思い返せばその時の発想はこんな流れです。
- 海外旅行に行きたい
- 出来ればあまりお金を使わずに行きたい
- マイルで無料の航空券を手に入れることが出来るらしい
- マイルを貯めて無料の航空券を手に入れたい
単純にあまりお金を使わずに旅行に行きたいと思っていました。
それと同時に出来るだけマイルの貯められる方法はないかと調べ始めました。
最初に知った驚愕の真実とは?
真実1. 飛行機に乗らなくてもマイルは貯められる
マイルを貯めるまでは、飛行機に乗らない → マイルは貯められないとそんな思い込みしてました。大きな間違いです!
私も数年前まではマイルを貯めていませんでした。
マイルを貯めていなかった理由として、
- ほとんど飛行機に乗る機会がない (年に1回利用するかしないかのレベル)
- マイルの貯め方を知らなかった
- マイルの価値を知らなかった
マイルは飛行機に乗るともらえるポイントだと思っていました。
ですが、年に1回利用する程度ではたいして貯めることは出来ません。
飛行機に乗ってもらったマイルはほとんど貯まらないまま、有効期限をむかえることがほとんどでした。
真実2. マイルは普段貯めている身近なポイントの価値とは大きな差がある
私たちの生活に身近でなじみのあるポイントと言えば、Tポイントや楽天ポイント、WAONポイントなどではないでしょうか。
これらのポイントの多くは、だいたいが100円のお買い物に対して、1ポイントもらえます。
貯まったポイントを使うときは、1ポイント=1円換算で使うことが出来ます。
同じようにマイルも1マイル=1円だと思っていました。
もしマイルが1マイル=1円だとした場合、マイルを航空券と交換しようとした時に、【航空券の価格=航空券の価格と同様のマイル数】となってしまいます。
航空券の価格は数万円~数百万円にものぼりますので、実際には航空券の価格=同等のマイル数ではなかなか交換出来ません。
実際にマイルを航空券に交換する際は、決められたマイル数で交換することが可能です。
1マイル=1円以上の価値があります。
詳しくは後述します。
真実3. 日常のお買い物をクレジットカードで支払うことでマイルは貯まる
みなさん、日常のお買い物にクレジットカードは利用されていますか。
多くの方が日常にかかるお金を現金で支払って生活されている方がほとんどだとは思います。
マイルを貯める場合には、日常のお買い物をクレジットカードで支払うことによって、100円=1マイル以上貯めることが出来ます。
私もマイルを貯めるようになってからは、ありとあらゆる場面で、クレジットカードを利用しています。
コンビニエンスストアで100円程度の買い物をする場合ももちろんです。
あとはちょっとしたコツですが、クレジットカードと合わせて、ポイントサイトというサイトを使うことで、ポイントをさらに貯めることが可能です。
コツといいましたが、ポイントサイトは多くのマイルを貯めるキモにはなりますので、ポイントサイトの活用は重要です。
- 日常の支払いを出来る限りクレジットカードで支払う
- ポイントサイトを使い倒す
この2点を意識的に行うことで、マイルは貯まります。
現金での支払いではTポイントのポイントが1%しか貯まりません。
クレジットカードとポイントサイトを利用では、マイルを1%以上の還元率で貯めることが可能です。
ポイントサイトでは、利用するお店(楽天市場やYahooショッピングなど)によって還元率は変動しますので、一概に何%とは言い難いのですが、最低でも1%ということはありません。
例えば、還元率が2%だった場合、年間100万円の利用をすると20,000マイル貯めることが可能です。
年間に100万円は使わないと思われる方もいらっしゃるとは思いますが、平均するとひと月あたり83,000円ほどです。
電気代、ガス代などの光熱費や携帯代などの通信費、食費、ランチ代などすべてを含めれば十分に可能な額ではないでしょうか。
何かを使って何かを得るということは投資と同じ考え方だと私は思っています。
この場合の何かとはクレジットカードを使ってマイルやポイントを得るということになります。
せっかくお金を使うなら得する方がいいですよね。現金で支払ってもその後に得られるものはないに等しいと思います。
積極的にクレジットカードで支払えば、クレジットカードのポイントやTポイントが貯まるお店であれば、Tポイントももらえるわけですので、クレジットカードとTポイントの両方が還元率1%だとすると1%+1%=2%となります。
日常的なことになりますので、気がつくと意外と貯まっていますし、ポイント(マイル)を何に使おうかどこへ行こうかと思いを馳せるだけでもワクワクするものです。
無料の航空券(特典航空券)に交換する際に必要なマイル数から価値を知ろう
マイルを貯めると無料の航空券と交換することが出来ます。
航空会社の無料の航空券とは、特典航空券と呼ばれるものです。
特典航空券は、国内なのか海外なのかという仕分けではなく、目的地までの距離やシーズン、座席のランクで必要なマイル数が定められています。
ここからは特典航空券との交換に必要なマイル数と購入した場合の価格から価値を検証したいと思います。
また航空会社によって、必要なマイル数やルールは異なりますので、ここでは貯めやすさの観点からANAのマイルを前提にしたいと思います。
国内線の航空券の場合
ANAの場合、行先とシーズンによって、交換に必要なマイル数が違ってきます。
シーズンはローシーズン(L),レギュラーシーズン(R),ハイシーズン(H)の3つのシーズンに分けられています。
ここでは人気も高く、便数の多い東京-沖縄(那覇)を例に検証します。
こちらの表は、行先と必要マイル数を示したものです。
東京ー沖縄の場合
(L)ローシーズン: 7,000マイル
(R)レギュラーシーズン: 9,000マイル
(H)ハイシーズン: 10,500マイル
それぞれ片道のマイル数です。
レギュラーシーズンの場合
1年で一番レギュラーシーズンが日にちが長く設定されていますので、レギュラーシーズンをもとに検証してみます。
下の図はレギュラーシーズンのある日の価格です。
この日の価格は、17,410円~44,510円となっています。
レギュラーシーズンの東京ー沖縄間の必要マイル数は、9,000マイルですので、価格を9,000マイルで割って1マイル当たりの単価を計算することが出来ます。
この表の中で一番値段の高いチケットで計算した場合、44,510円÷9,000マイル=4.94円
一番値段の安いチケットで計算した場合(株主優待除く) 17,410円÷9,000マイル=1.93円
このように1マイルの価値は、1.93円~4.94円となります。
国際線の航空券の場合
国際線の場合は、7つのゾーンに分けていて、ゾーンとシーズンごとに交換に必要なマイル数が異なります。
必要なマイル数はこのように定められています。
ゾーンごとの必要マイル数
必要マイル数の表の見方
縦軸の利用クラスのアルファベットは座席のクラスを表しています。
Y:エコノミークラス
PY:プレミアムエコノミークラス
C:ビジネスクラス
F:ファーストクラス
横軸のL,R,Hは、国内線と同じようにシーズン(ロー、レギュラー、ハイ)を示しています。
エコノミークラスで航空券を購入する
まずはエコノミークラスの航空券を購入した場合の価格を見てみましょう。
近距離の韓国(ZONE2)と距離の最も遠い欧州(ZONE7)で検証してみます。
東京-韓国(エコノミークラス/レギュラーシーズンの場合)
こちらはレギュラーシーズンの東京-韓国の往復の価格です。
特典航空券の場合は、税金や空港税は別途支払いとなりますので、計算は33,000円のみが対象となります。
東京-韓国のレギュラーシーズンのエコノミークラス必要マイル数は、15,000マイルです。
33,000円÷15,000マイル=2.2円 1マイル=2.2円となります。
東京-パリ(エコノミークラス/レギュラーシーズンの場合)
こちらはレギュラーシーズンの東京-パリの往復の価格です。
特典航空券の場合は、税金や空港税は別途支払いとなりますので、計算は424,000円のみが対象となります。
東京-パリのレギュラーシーズンのエコノミークラス必要マイル数は、55,000マイルです。
424,000円÷55,000マイル=7.7円 1マイル=7.7円となります。
ビジネスクラスで航空券を購入する
では次にビジネスクラスで検証してみます。
東京-韓国(ビジネスクラス/レギュラーシーズンの場合)
こちらはレギュラーシーズンのビジネスクラスの東京-韓国の往復の価格です。
特典航空券の場合は、税金や空港税は別途支払いとなりますので、計算は115,500円のみが対象となります。
東京-韓国のレギュラーシーズンのビジネスクラスの必要マイル数は、30,000マイルです。
115,500円÷30,000マイル=3.85円 1マイル=3.8円となります。
東京-パリ(ビジネスクラス/レギュラーシーズンの場合)
こちらはレギュラーシーズンのビジネスクラスの東京-パリの往復の価格です。
特典航空券の場合は、税金や空港税は別途支払いとなりますので、計算は980,000円のみが対象となります。
東京-パリのレギュラーシーズンのビジネスクラスの必要マイル数は、90,000マイルです。
980,000円÷90,000マイル=10.8円 1マイル=10.8円となります。
ファーストクラスで航空券を購入する
そしていよいよファーストクラスで検証してみます。
ZONE2とZONE3の近距離路線には、ファーストクラスの設定がありませんので、欧州のみで検証します。
こちらはレギュラーシーズンのファーストクラスの東京-パリの往復の価格です。
特典航空券の場合は、税金や空港税は別途支払いとなりますので、計算は3,000,000円のみが対象となります。
東京-パリのレギュラーシーズンのファーストクラスの必要マイル数は、165,000マイルです。
3,000,000円÷165,000マイル=18.1円 1マイル=18.1円となります。
結局1マイルはいくらなのか?
国内線の場合
今回は路線を東京-沖縄で検証しました。
1マイル=1.93円~4.94円でした。
国際線の場合
韓国とパリを同じ日程で、座席のクラスをエコノミークラス/ビジネスクラス/ファーストクラスで検証しました。
エコノミークラス1マイル=2.2円~7.7円
ビジネスクラス1マイル=3.8円~10.8円
ファーストクラス1マイル=18.1円
今回の検証では、最大1マイルの価値=18.1円 でした。
しかし航空券の値段は、予約を取るタイミングや残席数によって変動しますので、この限りではありません。
ローシーズンであれば、もう少し1マイルの単価は下がりますし、逆にハイシーズンなら1マイル当たりの単価は上がります。
とはいえ、1マイル≠1円という価値にはなることはありません。
マイルを貯めると何が出来るのか
マイルを貯めると無料の航空券(特典航空券)と交換することが出来ます。
マイル数によって、いろいろな場所に行くことが出来たり、ファーストクラスも夢ではありません。
今回の検証の例として、ファーストクラスの航空券の値段を確認しましたが、300万円で購入することはお金があっても現実的な使い方ではありません。
でも、マイルならそれを現実のものとすることが可能になります。
マイルは大変夢のあるポイントです。
エコノミークラスでハワイに行った体験記です。
ファーストクラスで優雅な旅も夢ではありません。
2019年5月に就航したハワイ線のA380のファーストクラスの搭乗記です。
よろしければ参考にしてみてください。
1マイルの価値についてのまとめ
マイルは1マイル=1円ではなく、1マイル=2円~18円だということがわかりました。
また貯めるときは、日常の買い物をクレジットカードで支払うことによって少なくても、100円につき1マイル~2マイルは貯めることが可能です。
100円で1マイルの場合は1%還元となります。
使うときに1マイル10円として使った場合は、100円で10%還元されたことになります。
今どきの銀行の普通預金の金利と比較しても、とてもリターンの大きい投資だと思います。
また、必要以上にお金を使うわけではなくて、いつも使っている日常の生活のお買い物や光熱費などの費用をクレジットカード払いにするというシンプルな方法を取り入れることで、マイルを貯めることが可能です。
そして、マイルを貯めることで、ご家族やお友達と共通の夢や目的を持つことも可能です。
未来への楽しみは、何気ない日常にハりとうるおいを与えてくれるものではないでしょうか。
この記事では、マイルの価値に書かせて頂きました。
ANAのマイルを例に解説させて頂きましたが、ANAマイレージクラブを詳しく解説しています。
こちらの記事も読んでいただければ幸いです。
最後までお読み頂きありがとうございました。