ANAプレミアムメンバーとは?特典やサービス、SFCスーパーフラーヤーズについても解説

空港で手荷物検査を済ませたあとのエリアで、搭乗ゲートまで行く途中で見かける航空会社のラウンジ
その中は、どうなっているんだろう、ずっと気になっていました。
たまにネットで見かけるラウンジで過ごしている人の投稿。
陸マイラーの存在を知った時から、閉鎖された空間への興味は、ますます大きくなりました。
ラウンジは、上級会員と座席の種類の高いグレードを予約した人が利用できます。
もちろん上級会員の特典は、ラウンジの利用だけでなく、さまざまな特典が用意されています。
今回は、その上級会員の特典と上級会員になるための方法について解説していきます。
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ゼロからわかるANAマイレージクラブ入門講座の流れ
ANAマイレージクラブを使いこなす流れを、全7回にわたってお届けしていきます。
一通り読んでいただければ、基礎はマスターできます。
【第7回】ANA上級会員プレミアムメンバーの魅力
今回は第7回目「ANAプレミアムメンバーの魅力」です。
ANAプレミアムメンバーとはどういったものなのか。
プレミアムメンバーになると、どんな特典があるのか。
さまざまなサービスがありますので、詳しく解説していきます。
ANAプレミアムメンバーとは?
プレミアムメンバーとは、ANAの飛行機をよく利用する上級会員のことです。
ANAプレミアムメンバーには、3つのステイタスがあります。
飛行機を利用するほど高いステイタスとなり、より多くの特典を受けることができます。
・空港ラウンジの利用が無料
・優先チェックイン
・優先して搭乗
・預けた荷物が優先して受け取れる
・特典航空券の予約枠が広がる
チェックイン・手荷物検査・預けた手荷物をターンテーブルで待つときなど、空港内では待たされることがあります。
そんなときもプレミアムメンバーなら、優先的に受付てもらえるので大変助かります。
待ち時間など短縮できれば、より快適に旅をすることができます。
プレミアムメンバーの3つのステイタス
プレミアムメンバーには、3つのステイタスがあります。
ランクに応じて、用意されているサービスが違ってきます。
ステータスは、BRONZE, PLATINUM, DIAMONDとなっていて、DIAMONDが一番上のステータスになります。
ステータスは、毎年1月1日から12月31日までの1年間の利用に応じて、翌年1年間のステータスが決まります。
また、搭乗実績は、飛行機に乗ったときに貯まるプレミアムポイントというポイント数によって判定されます。
ステータス獲得に必要なポイント数 | |
ブロンズ会員 | 30,000 |
プラチナ会員 | 50,000 |
ダイヤモンド会員 | 100,000 |
多くの陸マイラーは、プラチナ会員を目指すことが一般的になっています。
陸マイラーが目指すプラチナ会員を目指す理由
3つのステイタスの中でも、真ん中に位置するプラチナ会員ですが、プラチナ会員になると、SFCスーパーフライヤーズになる資格がえられます。
あくまでも、資格がえられるだけですが、一生SFCスーパーフライヤーズでいられる方法があります。
その方法とは、SFCスーパーフライヤーズカードを所有することです。
スーパーフライヤーズカードとは、クレジットカード機能付きの年会費有料のカードです。
スーパーフライヤーズの対象のカードを保有し続ければ、一生スタータスを維持することができます。
SFC会員への特典は、プラチナ会員とほぼ同じになります。
SFC会員になるには、一度は、プラチナ会員になる必要があるのですが、プラチナ会員を維持し続けるよりは、とても有効な手段だといえます。
また、SFC会員になると、ANAのプレミアムメンバーになるだけでなく、スターアライアンスのゴールドメンバーにもなれます。
ANA便の利用時だけでなく、スターアライアンスに加盟の航空会社の便を利用する際にも、上級会員として特典が受けられます。
プレミアムメンバーの受けられる特典
空港ラウンジの利用
空港でチェックインをして、手荷物検査場を通ったあとのエリアに、航空会社の運営するラウンジがあります。
プレミアムメンバーになると、そのラウンジを利用することができます。
国内線ラウンジ
<ラウンジ入口>
<ラウンジ内>
ラウンジ内にはくつろげる座席があります。
<ドリンクバー>
<ビールサーバー>
キリン・サントリー・サッポロ・オリオンの4銘柄がありました。
オリオンは沖縄ならではです。
国際線ラウンジ
<国際線ラウンジ入口>
<ラウンジ内座席>
<ラウンジで提供される食事>
国際線のラウンジでは、食事が提供されます。
こちらはビュッフェです。
出発前にラウンジで過ごすことができます。
特に国際線の場合は、搭乗まで、どうしても時間があいてしまうことがあります。
そんなときは、ラウンジでお酒やコーヒーなど頂きながら待つことができるので、とても助かります。
プレミアムメンバー専用サービスデスク
- 航空券の予約、確認
- 特典航空券の予約
- マイルについて
- プレミアムメンバーサービスについて
空港内での手続き関連が優先的に受けられます
空港内のあらゆるサービスが優先的に受けられます。
チェックインや手荷物検査、飛行機の搭乗、預けた手荷物の受け取りなど、空港内では待たされるシーンが多々あります。
そういった際にも、プレミアムメンバーであれば優先的に、受け付けてもらえます。
優先チェックインカウンター
手荷物受け取りの優先
手荷物許容量の優待
専用保安検査場の利用
優先搭乗
空港での空席まちの優先
羽田空港駐車場の優先予約
マイカー・バレーの優待(成田空港)
香港国際空港の優先レーン
ANAプレミアムメンバーのスターアライアンスでの扱い
ANAは、スターアライアンスに加盟していますので、ANAのプレミアムメンバーになると同時にスターアライアンスの上級会員になれます。
- ブロンズ会員→スターアライアンスシルバー
- プラチナ会員→スターアライアンスゴールド
- ダイヤモンド会員→スターアライアンスゴールド
スターアライアンスのステータスであれば、ANA以外のスターアライアンス便に搭乗するときに、特典を受けることができます。
特典には次のようなものがあります。
スターアライアンスシルバーステータス
・優先空席待ち予約
・空港での空席待ち優先
スターアライアンスゴールドステータス
・空港での優先チェックイン
・手荷物取り扱いの優先
・空港ラウンジの利用
・優先搭乗
・手荷物許容量の追加
・ゴールドトラック(セキュリティゲートの優先レーンの利用)
・優先空港待ち予約
・空港での空席待ちの優先
スターアライアンスは、世界最大の航空会社が加盟しているチームになりますので、ANA便以外の利用でも、空港ラウンジが利用できるのはとても魅力的です。
ANAプレミアムメンバーになるためには?
ANAの上級会員であるプレミアムメンバーの特典について、解説してきました。
では、プレミアムメンバーになるにはどのようにしたらいいのかを書いていきます。
プレミアムメンバーになるには、とにかく飛行機の乗るしかありません。
目指すべきは、プラチナ会員になって、SFC会員になれば、ずっとステイタスを維持できるようになります。
なので、プラチナ会員になるためのプレミアムポイント50,000ポイントの獲得を目指す必要があります。
プレミアムポイントとは
プレミアムポイントは、ANAグループ便、スターアライアンス加盟航空会社便、スターアライアンスコネクティングパートナー便に搭乗した際に、積算されるマイルとは別のポイントです。
プレミアムポイントは、下記のように計算されます。
通常積算されるフライトマイルとは別に、座席のクラス・運賃種別ごとの積算率、路線倍率に搭乗ポイントを加算して、算出されます。
区間基本マイレージ
区間基本マイレージは、フライトの距離のことです。
マイレージチャートは、公式サイトを参照ください。
予約クラス・運賃種別ごとの積算率
フライトの距離がわかったら、その距離に予約クラス・運賃種別ごとの積算率をかけます。
この仕組みは、飛行機のチケットを購入する際に、高い料金を支払ってくれた人がたくさんポイントを獲得できるようになっています。
予約クラスとは、ビジネスクラスやファーストクラス、プレミアムクラスのような座席の種類です。
国内線のチケットでも、チケットの種類はいくつかあって、スーパーバリュー、特割など運賃が割引されているものがあります。
割引なども反映された、積算率が定められています。
国内線の積算率
運賃種別は細かく設定されていますが、おおまかにまとめると下記のようになります。
プレミアムクラス運賃 | 150% |
プレミアムクラス割引運賃 | 125% |
普通席の正規運賃 | 100% |
普通席の割引運賃 | 75% |
ツアー旅行・格安チケット | 50% |
国際線の積算率
ファーストクラス | 150% |
ビジネスクラス正規運賃 | 150% |
ビジネスクラス割引運賃 | 125%・70% |
プレミアムエコノミー正規運賃 | 100% |
プレミアムエコノミー割引運賃 | 70% |
エコノミークラス正規運賃 | 100% |
エコノミークラス割引運賃 | 70%・50%・30% |
路線倍率
路線倍率とは、近距離路線を利用する人に付与されるボーナスポイントになります。
近距離だと、フライトでの距離が短いため、なかなかプレミアムポイントはたまりません。
ですが、近距離路線のフライトボーナスを利用すれば、国内線をメインにプラチナ会員を目指すことができます。
国内線 | 2倍 |
国際線(ANA便のアジア・オセアニア線) | 1.5倍 |
上記以外の国際線(スターアライアンス便含む) | 1倍 |
搭乗ポイント
搭乗ポイントとは、プレミアムポイントとは別に付与されるポイントです。
割引運賃の適用されないチケットを購入した場合や、国内線のプレミアムクラス、ファーストクラス、ビジネスクラスなどグレードの高い座席のチケットを購入して搭乗した人に付与されるポイントです。
国内線
プレミアムクラス、エコノミークラス正規運賃、ビジネスキップ、株主優待割引 | 400ポイント |
乗継特割、特定便乗継割引 | 200ポイント |
普通席の各種割引運賃 | 0ポイント |
国際線
ファーストクラス | 400ポイント |
ビジネスクラス | 400ポイント |
プレミアムエコノミー | 400ポイント |
エコノミークラス(正規運賃) | 400ポイント |
エコノミークラス(各種割引運賃) | 0ポイント |
ANAの運賃種別は、大変細かく分類されています。
すべてを覚える必要はありません。
意図的にスーパープライヤーズを狙っていくときは、ポイントを確実に獲得できるように、計画的に実行していく必要があります。
詳しくは、公式HPをご覧ください
プレミアムポイントシミュレーション
ANAの公式サイトでは、フライトマイルやプレミアムポイントをシュミレーションできるようになっています。
チケットの種類や持っているクレジットカードの種類などを入力して調べることができます。
詳細は、公式サイトでご確認ください。
SFC(スーパーフライヤーズ)修行とは
ここまで上級会員の特典やプレミアムポイントについて解説してきました。
プレミアムポイントを50,000ポイント獲得して、スーパーフライヤーズになることで、ずっと上級会員でいられる仕組みになっています。
なので、50,000ポイントを目指して、とにかく飛行機に乗ることを繰り返します。
条件に達するまで、ひたすら飛行機に乗るので、修行僧とまで呼ばれています。
修行に人気の路線は、羽田⇔沖縄です。
距離が長くプレミアムポイントが稼ぎやすいためです。
50,000ポイントを貯めるためには、1P=10円以内であれば優秀と言われています。
安いチケットを購入して搭乗するのであれば、回数は多くなりますし、プレミアムクラスを利用すれば、単価はあがるかもしれませんが、回数は少なくてすみます。
といっても、羽田⇔沖縄のプレミアムクラスの利用で、8往復ほどは必要です。
まとめ
ANAプレミアムメンバーについて解説してきました。
プレミアムメンバーになることは、ANA便をよく利用される方にはもちろん、陸マイラーの憧れのステータスです。
一度SFCスーパーフライヤーズになると、プラチナ会員とほぼ同様の特典を受けることができます。
流れとして、まずプラチナ会員になるためのプレミアムポイント50,000ポイントの獲得を目指します。
つぎにプラチナ会員である間にスーパーフライヤーズカードを取得します。
スーパーフライヤーズカードは、クレジットカードになりますので、プラチナ会員を目指すときに申込と発行をオススメします。
クレジットカードには審査がありますので、念のため最初に取得しておけば安心です。
その場合は、プラチナ会員になった段階で、スーパーフライヤーズへの切り替えの手続きをすれば完了です。
ちなみに私もSFC会員を取得しました。
SFCになりたいと思った理由は、2つです。
・空港のラウンジを利用してみたかった
・旅を快適にしたかった
SFCを取得したことで、2つを叶えることができました。
空港で手続きに待たされる時間は、確実に減りました。
ちょっとしたことですが、旅が本当に快適になります。
興味があれば、おすすめします。