ゼロからわかるANAマイレージクラブ入門講座の流れ
ANAマイレージクラブを使いこなす流れを、全7回にわたってお届けしていきます。
一通り読んでいただければ、基礎はマスターできます。
【第5回】ANAマイルのお得な使い方
第5回目は、ANAマイルのお得な使い方を解説します。
マイルは、貯めることが目的ではありません。
使うことが目的ですので、使うことをイメージしてよんでみてくださいね。
ANAマイルの使い方は、たくさんあります。
一番お得な交換方法を探ります。
ANAマイルの交換先一覧
ANAマイルの使い道はたくさんあります。
特典名 |
内容 |
最低必要マイル数 |
ANA国際線特典航空券 |
ANA国際線の往復特典航空券 |
12,000~ |
提携航空会社特典航空券 |
提携航空会社の往復航空券 |
15,000~ |
ANA国内線特典航空券 |
ANA国内線の片道特典航空券 |
5,000~ |
ANA国際線アップグレード特典 |
ANA国際線の座席のアップグレード |
9,000~ |
今週のトクたびマイル |
ANA国内線の片道航空券(路線・期間限定) |
3,000~ |
ANA SKY コイン |
ANA SKY コインへの交換 |
1~ |
ANA国際線アップグレード特典 |
ANA国際線の座席のアップグレード |
9,000~ |
スターアライアンスアップグレード特典 |
提携航空会社の座席のアップグレード |
12,000~ |
提携ポイントへの交換 |
提携ポイント1万円分 |
10,000~ |
ANAショッピングA-Style |
A-styleの購入代金に充てられる |
1~ |
ANAセレクション |
ANAおすすめ商品と交換 |
5,000~ |
レストラン・ホテル・レンタカー利用 |
レストラン食事券・ホテル宿泊券に交換 |
5,000~ |
ANAカード会員限定特典 |
工場見学・マネーセミナー・コンサートなど |
3,000~ |
ANAご利用券 |
ANAご利用券への交換 |
10,000~ |
ピーチポイントへの交換 |
ピーチポイント |
500~ |
ANA国際線超過手荷物料金 |
預け荷物の追加料金に充当 |
5,000~ |
主だったおすすめの交換先について、あげさせていただきました。
もっともお得な使い方は国際線特典航空券
ANAマイルの価値をもっとも高く使えるのは、国際線の特典航空券になります。
ANAマイルを使った特典航空券は、距離が遠くなり、座席のランクが高くなるかつ、ハイシーズンであれば1マイルの価値は上がります。
参考:1マイルって1円なの?ANAマイルを特典航空券に交換する際に必要なマイル数と航空券の値段から価値を検証!
予約はANAの直行便だけでなく、スターアライアンス加盟航空会社の直行便や、提携航空会社の直行便など幅広い利用ができます。
予約は355日前から出来ます。
特典航空券は予約の変更ができる
国際線予約に必要なマイル数
特典航空券に交換する際に、必要となるマイル数は、「目的地までの距離 × 利用時期 × 座席のクラス」で決まります。
検索方法はこちら:ANAマイレージクラブ特典航空券必要マイル数の調べ方
<ANA国際線特典航空券 必要マイル数>
目的地 |
シーズン |
エコノミー |
ビジネス |
ファースト |
韓国 |
L |
12,000 |
25,000 |
– |
R |
15,000 |
30,000 |
– |
H |
18,000 |
33,000 |
– |
中国・香港・台湾・マニラ |
L |
17,000 |
35,000 |
– |
R |
20,000 |
40,000 |
– |
H |
23,000 |
43,000 |
– |
東南アジア・インド |
L |
30,000 |
55,000 |
105,000 |
R |
35,000 |
60,000 |
105,000 |
H |
38,000 |
63,000 |
114,000 |
ハワイ |
L |
35,000 |
60,000 |
– |
R |
40,000 |
65,000 |
– |
H |
43,000 |
68,000 |
– |
北米 |
L |
40,000 |
75,000 |
150,000 |
R |
50,000 |
85,000 |
150,000 |
H |
55,000 |
90,000 |
165,000 |
欧州 |
L |
45,000 |
80,000 |
165,000 |
R |
55,000 |
90,000 |
165,000 |
H |
60,000 |
95,000 |
180,000 |
オセアニア |
L |
37,000 |
65,000 |
– |
R |
45,000 |
75,000 |
– |
H |
50,000 |
80,000 |
– |
シーズン
L:ローシーズン
R:レギュラーシーズン
H:ハイシーズン
行きたい日程がどのシーズンにあたるのか、あるいは、よりお得に行けるのはいつなのかなど、
詳しいシーズンやエリア、必要マイル数が知りたい方は、以下ご参照ください。
ANA国内線の特典航空券
国内線は、国際線に比べ、少ないマイル数で利用することができます。
予約も簡単なので使い勝手がいいです。
また、国際線は往復での予約となりますが、国内線の場合は片道からの予約が可能です。
もしも、マイルが片道分しかなくて、期限が迫っているなんてときにも有効だと思います。
国内線は、便数も多いので、予約が取りやすいのも魅力です。
搭乗日の4日前までの予約が可能
今週のトクたびマイルなら、わずか3,000マイルで交換できる
「今週のトクたびマイル」は、2019年から始まったサービスです。
毎週火曜日に発表されて、毎週水曜日から翌週の火曜日までの予約です。
本当に直前ではありますが、急に休みが取れたからというときにも、楽しめる企画だと思います。
タイミングが合えばかなりお得に旅に出られます。
国内線予約に必要なマイル数
国内線予約に必要なマイル数は、「目的地までの距離 × 利用時期 」で決まります。
予約は、運航ダイヤ期間ごと(年2回)の一斉予約となります。
・夏ダイヤ(3月の最終日曜日~10月の最終日曜日の直前の土曜日)搭乗分→1月下旬頃受付開始予定
・冬ダイヤ(10月の最終日曜日~翌年3月の最終日曜日の直前の土曜日)搭乗分→8月下旬頃受付開始予定
また、国内線では、普通席の予約のみとなります。
プレミアムクラスに乗りたい場合は、空席があれば追加料金で乗ることができます。
詳しいシーズンや必要マイル数が知りたい方はこちら:ANAマイレージクラブ ANA国内線特典航空券必要マイル数
座席アップグレード特典
<A380ファーストクラス>

ANA国際線アップグレード特典
ANAのグループ便の航空券を、ANAマイルを使って座席のアップグレードをすることができます。
持っている航空券の座席を1ランクアップすることができる特典です。
・エコノミー → プレエコノミー
・プレエコノミー → ビジネスクラス
・ビジネスクラス → ファーストクラス
ただし、割引運賃で航空券を購入した場合、アップグレードの対象とならない場合がありますので、注意が必要です。
アップグレード対象かどうかの見分け方
ANAの国際線予約サイトから、チケットを購入する際に見分けることができます。
下の画像は、Premium Economyクラスの予約画面です。
同じプレミアムエコノミークラスでも、Super Value/Value/Basic Plusの3つ運賃があります。

画像に赤丸で囲みましたが、運賃を選んで、アップグレードの下に対象と表示があれば対象運賃となります。
アップグレード特典はお得なのかを検証
実際に予約画面の運賃から、お得なのかどうかをみてみます。
下の画像は、ホノルル→東京の予約画面です。
<エコノミークラスをプレミアムエコノミーにする場合>

エコノミークラスのチケットは、71,730円です。(左上の赤い枠内)
プレミアムクラスの運賃は、90,730円です。(右上の青い枠内)
90,730円-71,730=19,000円
エコノミークラスとプレミアムクラスの運賃の差額は、19,000円でした。
ホノルル→東京間のアップグレードに必要なマイル数は、15,000マイルです。
19,000円 ÷ 15,000マイル=1マイル1.26円
1マイルの単価が、1.26円でした。
1マイル=1円台では、お得感はあまりないように感じます。
<プレミアムエコノミークラスをビジネスクラスにする場合>

プレミアムエコノミークラスのチケットは、133,230円です。(左上の赤い枠内)
プレミアムクラスの運賃は、193,230円です。(右上の青い枠内)
193,230円-133,230=60,000円
プレミアムエコノミークラスとビジネスクラスの運賃の差額は、60,000円でした。
ホノルル→東京間のアップグレードに必要なマイル数は、20,000マイルです。
60,000円 ÷ 20,000マイル=1マイル3円
1マイルの単価が、3円でした。
1マイル3円の単価も決して高いわけではないですが、悪くはないと思います。
ビジネスクラスに20,000マイルでアップグレードできて、7時間を過ごすのであれば悪くない選択だと思います。
あくまでも、航空券の値段によって、お得度が変わりますので、航空券を購入する際はお確かめのうえ、検討されることをおすすめします。
スターアライアンスアップグレード特典
スターアライアンス加盟航空会社の航空券もANAのマイルでアップグレードすることができます。
<スターアライアンス加盟航空会社一覧>

スターアライアンスアップグレード必要マイル数へリンクします。
ANA SKYコインの特徴と使い方
ANA SKYコインとは、1コイン=1マイルで使える電子マネーのようなものです。
ツアーの代金の支払いや航空券の購入に使えます。
支払いの際は、一部引き当てることも可能です。
SKYコインは、所有しているマイルをコインに交換するのですが、会員のランクまたは持っているクレジットカードの種類、交換するマイル数によって、レートが変わります。

1マイルから交換が可能です。
<ANA SKYコインに交換するときはこんなとき>
ANAマイルの有効期限3年が切れそうなとき
特典航空券が満席で予約が取れないとき
上級会員を目指して修行中のとき
また、マイルで交換できる特典航空券は、2親等以内の親族が対象となっていますので、
恋人や友人と旅行に行きたいなんて時には、SKYコインで代金を支払えば、可能になります。
詳しくは、次回のANA SKY コインの記事で詳しく書きます。
提携ポイントへの交換
1マイル=1円で、提携ポイントに交換ができます。
最低交換マイル数:10,000マイル~
基本的にマイルの価値は、1マイル≠1円ではありませんので、お得度はありません。
ANAマイルの期限がせまっていて、やむをえない場合に交換するくらいではないでしょうか。
- スターバックス
- 楽天Edy
- 三井住友カード(キャッシュバック)ANA VISA/マスターカード限定
- TOKYU POINT (ANA TOKYU PASMO ClubQカード会員限定)
- メトロポイント
- Suica(ANA VISA Suicaカード会員限定)
- nimocaポイント(ANA VISA nimocaカード会員限定)
- 楽天ポイント
- Tポイント
- nanaco
- JRタワースクエアポイント
- JR キューポ
- セブンカード
- ヤマダポイント
- マツモトキヨシ
- カエトクカード
- エムアイポイント
- PiTaPaショップdeポイント
- ミュースターポイント
- はやかけんポイント
- 伊予鉄ICい~カード電子マネー
- 京成カード
- 京急プレミアポイント
- Sポイント
- トラノコポイント
- ピーチポイント
その他の提携先への交換
ANAショッピング A-Style
ANAのショッピングサイトで利用することができます。
1マイル=1円での換算ですので、お得感はないのですが、少ないマイルで期限を迎えてしまうマイルがあれば、おすすめです。
マイルと併用して、足りない分はクレジットカードでの支払いが出来ます。
ANAカードをもっていれば、支払いの金額から、5%OFFになります。※マイル利用を差し引いた金額の割引

機内食の購入も可能ですので、おうちでフライト気分を味わえます。
ANAセレクション
ANAセレクションは、ANAのオススメ商品と交換ができる特典です。
必要マイル数は、5,000マイル~なので好みのものがあればおすすめです。

レストラン(食事クーポン)
対象のホテルやレストランのお食事クーポンとの交換です。
<対象のホテルやレストラン>
・ザ・ペニンシュラ東京
・ザ・リッツカールトン大阪
・プリンスホテル&リゾーツ
・セントレジスホテル&リゾーツ
・オークラホテルズ&リゾーツ
・ジョエル・ロブション
・シャングリラグループ
・グランドハイアット福岡
・メルセデスミー
・bills
・INETRSECT BY LEXUS-TOKYO
マイルを使う機会があれば、ホテルで食事などもいいのではないでしょうか。
1マイル=1円なので、お得感は低いのですが、飛行機と同様に非日常を味わうことができるこの特典は、おすすめです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ANAのマイルが使えるさまざまな特典が用意されていますね。
その中での一番のおすすめは、やはり国際線の特典航空券です。
使い方によっては、マイルの価値はぐっとあがります。
特にビジネスクラスやファーストクラスであれば、1マイル=10円以上になることがほとんどです。
もちろん座席のクラスに限らず、家族分のチケットをマイルでゲットできたりすることもメリットだと思います。
マイルを貯めるときは、使うことを想像しましょう。
きっと、そのわくわくがマイルを貯める気持ちをおしてくれると思います。
次回は、SKYコインについて解説します。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ANA SKYコインとは?貯め方・使い方は?特典航空券よりお得な場合もある 知っておきたいANA SKYコインの使い道